中華酒焼酎

ART GROUND エウロス
2002/02/23-24

当パンごあいさつ

「中華鍋甲冑」「中華猫発注」に続く中華シリーズ三部作の最後を締めくくる「中華酒焼酎」。
今回はリレー小説のようにコントを書いてみました。
小江翼からはじまり、笹木哲、篠木貴久、佐々田悠、そしてまた小江翼に戻ってくるという風に
次から次へと台本を回していくのです。
展開もなにもかも分からずに、とにかく送られてきた状況に対してボケる、ツッコム。
繰り返される修行のような雰囲気、
それでいて笑いを考えなくてはならないという状況、
よじれたシュールな空間が広がっていきます。

はじめに、私はこう書きました。



於:会議室

おえ:ゴクウ
ささだ:三蔵
てつ:猪八戒
たかひさ:サゴジョウ

てつ、寝ている。すごいイビキ。
ブーブーブー
ゴクウ、白板を指す棒を持っている。伸ばしたり、短くしたり。

ささだ:今さら焼酎を売るっていってもねえ。なんか新しいアイディアがないと。
たかひさ:ウチは焼酎しかつくれませんから。
ささだ:焼酎しかつくれない…。
たかひさ:ええ。
おえ:ラベル変えましょうか?
ささだ:ラベル?



この先、一体どういうことになっていくのか?
私自身もまったくわからないまま、とにかく第一回目は書きました。

キャラクターは西遊記から頂きなさい。
タイトルにあるから焼酎の話はしなさい。
この2つが私が作った枷でした。
はじめは2つの枷でも、多くの人の間を回すに連れてどんどん枷は増えていきます。
ここで戦わなければならない。しかも、狭い舞台で4対1で。
なぜか謎を解かなくてはならない。しかも、面白く。
なんか無理やりアイテム持たされて使わなくちゃいけない。しかも、何のアイテムかも分からない。
枷にまみれながら、ボケる、ツッコム。それはそれで新鮮です。

その枷にがんじがらめになることはもちろんのこと、
回ってくる台本がとんでもないところで終わっていることもよくありました。
「これは俺に何をしろというのだ?」と疑問符しか頭に浮かばない状況もありました。
しかも、タチが悪いことに別にそこで終わらせていることに
たいして意味がないことがほとんどなのです。
会議はじまっちゃうからみたいな。
研究発表があるからみたいな。
収録があるからみたいな。
少し大きなプログラムつくらなくちゃいけないからみたいな。
その程度のことで「送信!」ってな訳でしかない尻切れトンボなわけです。
そんな尻切れトンボに意味を与えながら、ボケる、ツッコム。これもまた新鮮です。

いろいろなことに枷があることは、何せよ面白いものです。
そこにいなくてはならないことや働かなくてはならないこと、
ばれてはいけないことや終わらせなくていけないこと。
結果を出さないといけないことや年齢制限をクリアしないといけないこと。
飲まないといけない局面や飲まれてはいけない局面。
笑っていなくてはやっていけない事態やら笑った瞬間に怒りを誘う事態やら。
いちいち枷があるから、人の生活はたくさん笑えることがあるのかもしれません。

そんな風に生み出される風景とは関係なく、舞台は進行していきます。
お芝居はお芝居で、笑い飛ばして帰ってください。
笑って、そして幸せに。

単品開発 小江翼

もどる